手持ち丸ノコで直線を切るための定規を自作!45°の留め切りにも応用可能

丸ノコ定規アイキャッチ

木材を素早くきれいに切断できるのが、丸ノコという道具です。

そんな便利な丸ノコですが、フリーハンドで真っ直ぐの直線に切るのは至難の業。

できるのは職人さんくらいでしょうか。

僕のようなアマチュアが手持ち丸ノコで直線を切るにはガイドが必要です。

様々な種類や大きさのガイドが市販されているので、手っ取り早く済ませるなら購入するのをおすすめします。

しかし、今回は余った木材で丸ノコガイドを作ってみたので、そちらを紹介していきます。

丸ノコガイドの作り方

材料はある程度大きさのある、反りや歪みのない木材だけです。

ラワンやOSBなどの合板でOK。

使用したのは、9mmのラワン合板と24mm?の針葉樹合板(ラーチ合板)です。

丸ノコ定規作成

丸ノコを沿わせるフェンス(写真の青線部分)がしっかり直線になっていることが大事なので、長い定規などで確認してください。

丸ノコ定規作成2

フェンスとなる材料を裏返してボンドをたっぷり塗り塗り。

やたら使い込まれた板ですが、作るのは治具だし見えなくなるところなので気にしません。

丸ノコ定規作成3

もう一方にもボンドを塗って貼り合わせます。

丸ノコ定規作成4

クランプでしっかりと圧着します。

はみ出てきたボンドは固く絞ったウエスで拭き取り。

そのまま乾くまで放置します。

丸ノコ定規作成5

しっかり接着できたら、丸ノコをフェンスに沿わせながら余分なところをカット。

丸ノコ定規の完成

あっという間に丸ノコガイドの完成です!

切りたい材料の上に乗せて丸ノコを滑らせるだけで、綺麗な直線に切ることができます。

また、ガイドの切断面と切断する材料の墨線を直接合わせられるので非常に便利。

大きさを各種揃えれば、様々なサイズの材料を直線カットが容易くできてしまいます。

簡単なので作ってみてくださいね。

この丸ノコガイドの「もっとこうすればよかった」ところ

実は丸ノコガイドは多くの方が自作しているのですが、それを参考にせず頭で考えただけで作りました。

しかし、先人の知恵は大いに参考にすべきです。

結果として、少し使いづらいところ、制限されてしまうところがそれぞれあったので、反省点として紹介したいと思います。

僕と同じ轍は踏まないようにしてくださいね。

クランプ用のスペースをしっかり設ければよかった

よく見る丸ノコガイドは、フェンスの左側(下図斜線部)にもスペースがあるものが多いです。

クランプ使用スペース

不要だと思い設けなかったのですが、これはクランプを使うためのスペースだったのです。

幸いにも僕が作ったものはフェンスが幅広だったため、そこの端っこをクランプで固定できています。

もう少し幅がなかったらアウトでした!

ゴミを生産するところだった。危ない。

安定して固定するためにも、クランプ用スペースを設けましょう。

フェンスをもう少し低くすればよかった

今回フェンスに使用した材はかなり厚めのものでした。

フェンスの高さ

フェンスが高いと、丸ノコの歯を多く出したときにモーター部分の出っ張りが当たってしまいます。

作成したものでは歯を最大まで出すことができませんでした。

厚い材を切ることはできません。

フェンスの高さは、その機能を果たせば最小限にとどめておいた方がよさそうです。

高さだけでなく幅も小さいほうが軽量化につながります。

自作の丸ノコガイドを応用して留め切りも可能に

木材で作ったガイドなので、裏面に細工を施せば決まった角度に切断するための治具として応用することもできます。

特に同じサイズの木材を同じ角度でいくつも必要なときに重宝します。

例えば額縁のフレームのように45°の留め切り治具をつくってみましょう。

留め切り用の木材を貼る箇所

ガイドの裏面に上図の斜線部のように木材を貼り付けます。

上図ではガイドが安定しないと思うので、もう少し広い面積のものを貼るのがベター。

貼る板が切りたい木材と同じ厚さだと安定します。

留め切り治具作成

止型スコヤで45°になるよう配置します。

このスコヤは精度が高く取り回しが良いため本当におすすめです!

留め切り治具作成2

ビス止めしていきます。

その際、木材がずれないようにしっかり押さえるのがポイント。

少しでも動いて角度が変わってしまったら場所を変えてやり直してください。

また、ネジ頭は木材の表面より埋め込まないと、ガイドを使用するときガタガタします。

ボンドで接着してもいいのですが、丸ノコガイドや他の角度の治具としても使えるよう後で外せるようビス止めにしました。

治具が45度になっているか確認

ビス止め後、45°になっているか確認。

実際に一度ドライバーの振動でずれたので、精度を上げるために何度もしつこく測ったほうがいいです。

留め切り治具作成3

一つ貼り付けることができたら、もう一つは切りたい材料を挟めば位置が決まります。

こちらもずれないように注意しながらビス止めしていきます。

留め切り治具作成4

このようになりました。

表面にフェンスがある厚い箇所にビス止めしているので左側は止めていませんが、しっかり固定され安定していれば問題ありません。

はみ出た木材をカット

切断面からはみ出た材を丸ノコで切り落とします。

他のはみ出た部分も手ノコなどで切断して整えれば完成です。

留め切り治具

表は特に代わり映えなし。

留め切り治具の裏側

裏はこんな感じ。

試し切りしてみます。

留め切り治具に材料をセット

木材をセットして丸ノコでカットするだけ。

がっちりホールドしてくれて切りやすい!

留め切り切断面

とってもきれいな切断面になりました。

切断面が45度になっている

念のため測ってみると、もちろん問題ありません。

これを使えば同じサイズのフォトフレームなんかを量産できちゃいますね。

これを使えば手持ち丸ノコでも留め切りが気軽にできる

「留め切り治具」を自作しようと思い検索しても、ほとんどテーブルソー用の作例しかヒットしません。

しかし、丸ノコはあるけどテーブルソーを用意するほどでもないDIYerは多いのではないでしょうか。

そこで手持ち丸ノコでもどうにかならないかと思い製作してみましたが、結果としてDIYレベルであれば相当精度の高い切断が可能となりました。

難易度も低く、気を付けるのは直線と角度のみ。

興味のある方は参考にしていただけると嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。