椅子生地の張り替えは簡単にできる!100均タッカーを使って椅子を新品同様に!

椅子生地の張替アイキャッチ

ダイニングチェアなどの毎日使う椅子の生地は、摩擦や経年で擦り切れたり破れたりしますよね。

そうなったら買い替えを検討する人もいるのでしょうが、まだ骨組みがしっかりしているのにもったいない!

カバーを被せて隠すこともできますが、見た目がよくないし、ずれて座り心地悪そう。

やっぱりおすすめは「生地の張り替え」です!

今回は、その破れた椅子の座面を張り替えてみます。

張り替え前の準備

椅子生地の張り替える前に、必要な道具と材料を揃えておきましょう。

【道具】

  • ドライバーなど座面を付け外しする道具(椅子によって違うかも)
  • マイナスドライバーやペンチ(針を抜くため、ステープルリムーバーが最適)
  • ガンタッカー
  • ハサミ
  • 金づち
  • 接着剤(クッションも替えるなら)

だいたい家にありそうなものですが、ガンタッカーは無いかな?

上のものと比較するとかなりチープですが、100均のダイソーにも330円(針は別売り)で売っています。今回はそれを使ってみますよ!

【材料】

  • 生地
  • ウレタン(クッションも替えるなら)

張り替え前は合皮でした。

破れた座面の生地

劣化して割れていますね……

せっかく張り替えるなら、同じ合皮ではなく布にして雰囲気を変えようと決めていました。

冬は合皮だとおしり冷たかったし(笑)

で、生地選びが楽しいんです!

生地の購入はどこで?

どんな生地が椅子に適しているかわからなかったので、椅子専用のファブリックを製造販売している企業のものからセレクトすることにしました。

僕が選んだのはシンコールさんの『コネクト』(T-7456)という生地です。

使用した生地
生地のアップ

黒ベースの生地で、茶系の色が斑に入っているのがいい感じ。しっかりしていて耐久性が高そうです。

子供がしょっちゅう水をこぼすので、「撥水性」で条件検索して決めました。

デジタルカタログを眺めてるだけでもめっちゃ楽しいので、よかったらどうぞ。

シンコール | SINCOL|カタログ | 椅子張

もちろん、近くの手芸店などでお気に入りを探すのもぜんぜんアリだと思います。

何度でも張り替えられるので、好きなものを選びましょう!

古い生地をはがす

まずは裏張地の不織布をはがします。

張り替え前の座面の裏側

十数か所あるタッカーの針を抜き取るわけですが、これがかなり大変。

ラジオペンチやらプライヤーやらを用意したのですが、ぜんぜんうまく抜けません。

いちばん手応えがあったのがマイナスドライバーでした。

タッカーの針を外す

力ずくで強引に差し込みます。

このときに、力を入れる方向の延長線上に押さえる手を置くと危険です。

結構な力を入れるので、勢い余ると鋭利な刃物でなくても手に刺さります。夢中になるとやりがちなのでご注意を。

不織布を外した座面裏側

やっとのことで不織布を外すと、先ほどの何倍もの針が眼前に姿を現します。

これらをすべて抜かなければなりません。

ステープルリムーバーという専用の道具があるので、用意したほうが心が折れなくて済むかも。

タッカーの針を抜く

角の部分は留める際の参考になるので、抜きながら軽く観察します。

生地を外した座面クッション

やっと抜き終え、古い合皮をはがすことができました。ここまでくればあとは簡単です。

裂けていたところが汚れてますね。

破れてから長期間放置したわけではないので、劣化したら早めに張り替えた方がクッションが汚れなくて済みそう。

クッションも替えるなら無問題!

今回は面倒なので替えませんでした。

生地を張る

生地を切る

生地を使うサイズに切ります。

座面より上下左右10cm以上大きくカットしましょう。

座面のサイズが50cm×50cmの場合、70cm×70cm以上のサイズにすればOKです。

生地に座面を合わせる

座面を生地に乗せて位置合わせ。

布には織目があるので、表面を見て斜めになっていないか確認します。

タッカーで生地を留める

位置が決まったら、前側、背もたれ側、左右の計4か所をタッカー留め。

生地がピンと張るように引っ張りながら行いましょう。

四辺を留めた座面裏

タッカーはただ握るだけだと針が浮いてしまうので、体重をかけて押し込むようにすると上手く留められます。

もし浮いてしまったときは、金づち等で叩き入れればOK。

再度、織目が曲がっていないか確認します。

たくさんの針でしっかり固定

問題無ければ、生地を引っ張りながらひたすらタッカーで留めていきます。

椅子に固定するためのビス穴を避けるのを忘れずに。

強く引っ張りすぎると織目が歪んだりするので、程よい力加減が大事です。特に柄物は注意ですね。

とは言っても、座面を確認しながら進めればそんなに難しくありません。

角や窪んでいるところも、丁寧に伸ばしてこまめに留めれば意外と簡単なものです。

生地の張り付け完了

張り終わり!ですが、外側を留めすぎているため、針が不織布で隠れないミスを犯しています。

裏側はあまり見ないから気にしません(笑)

余分な生地を切る
余分な生地を切った後

留め終わったら余分な生地をカットします。

不織布を張り付け

不織布を元の位置張り付け。

張り替え後の座面裏

これで完成です。不織布が使い古しなのであまり綺麗ではないですが……

そして、生地を留めた針が見えてしまいました。裏側はあまり見ない(ry

張り替え後の座面

表は見違えるほど綺麗になりました。大満足。

椅子が生まれ変わった!

張り替えた椅子

椅子に取り付けてみるとボロボロだった座面が蘇り、まるで新品のようです。

とってもいい生地なんですけど、ちょっと無難すぎたかな?

よく見ると、角の部分が少しシワになってますね。

張り替えた座面の角

丁寧にやればもっと上手くできそう。

張り替えた座面の後ろ側

背もたれ側もなかなか美しい。

家族も満足してくれました。

やってみて思ったのは、「想像以上に簡単」ということ。

何脚もやるとなると古い生地をはがすのが大変ですが、その場合はステープルリムーバーを導入しましょう。

あと100均のタッカーは針が細い!

普通に座っているぶんには問題なさそうですが、心配ならきちんとしたものを買った方がいいかもしれません。

椅子生地の張り替えに二の足を踏んでいる方、簡単なのでぜひチャレンジしてみてくださいね!