初心者の方がDIYを始めようと思ったとき、「何を買ったらいいのだろう?」「どんな工具を揃えるべき?」と疑問を持つのではないでしょうか。
私が始めたときは「ドライバー」と「のこぎり」、「メジャー」の三つが真っ先に頭に浮かび、実際にそれらを用意してデビュー作品?を作りました。
このほかにコーススレッド(木ネジ)とボンドがあれば、とりあえず何かは作れます。
しかし、これからDIYでモノづくりをしていくのであれば、最初からある程度の工具はあったほうがいいと思います!
工具を揃えることで製作意欲がわくからです。
そこで、私の経験上「まずはこれを用意したほうがいい」と思うものを7つ挙げてみました。
目次
ドリルドライバー(or インパクトドライバー)

手で回す普通のドライバーでも良いのですが、ドリルドライバー(or インパクトドライバー)を買うとやる気が漲ります!
DIYと言えばこれ!というものではないでしょうか。
インパクトドライバーは、回転のほかに衝撃を与えて木ネジなどをガシガシ捻じ込んでいきます。
初めて使うときは、その捻じ込む強さに慣れていないため、よく木材に木ネジをめり込ませてしまいます…。
ドリルドライバーは衝撃を与えないので、木材にめり込みすぎる心配はありません。
どんな方にもおすすめできます。
では、初心者の方にはドリルドライバーのほうがおすすめなのかと問われると、一概にそうとは言えません。
最初に買うなら「ドリルドライバー」がおすすめです。
なぜなら、その名の通りドリルでの穴あけに適しているから。
インパクトでも穴あけをできなくはないですが、衝撃でドリルの刃がすぐダメになってしまいます。
特に穴をあける必要がなかったり、ウッドフェンスやデッキなど下穴なしでビスを打ち込んでいくような用途であれば、インパクトのほうがおすすめとなります。
今後どのようなものを作るのか、よく考えて決めていただければと思います。
かなり前にBOSCHの「GDR1440-LI」というインパクトドライバーを買いましたが、今なら「GDR18V-160」あたりがおすすめ。
これを手に入れてからはDIY熱が一向に冷めません(笑)
また最近、KIMOというメーカーのドリルドライバーを購入しました。
性能の割に8000円台(2022年5月現在)とコスパに優れているので、DIY用途であればおすすめできますよ。
ドライバーのビット

「ビット」とは見ての通り、インパクトドライバーやドリルドライバーに取り付け、ネジを締めたり木材に穴を開けたりするアタッチメントです。
用途に合わせて様々な種類のビットが販売されています。
下表は私が所有しているものの一部です。
プラスビット | ネジを締め付けるためのもの。最も使用頻度が高いです。 |
ドリルビット | 穴を開けるためのもの。穴を開けるものの材質や太さによって種類が豊富。 売り場で目的のものを見つけるのが大変(汗) |
フォスナービット | 底が平らな穴をあけるためのもの。家具の扉のスライド蝶番をつける際に使用しました。 |
電動ドライバーがあっても、このビットがなければ意味がありません。
幸いなことに、プラスビットは本体購入時に付属していることが多いと思いますが、下穴用のドリルビット(下穴錐ビット)はぜひ用意してください!
下穴開けずに木ネジを打ち込むと、木材がパッカンパッカンおもしろいように割れます(汗)
初期の頃、それを阻止しようと錐で一つ一つ下穴を開けていましたが、これがまたしんどい!
下穴開け→ネジ止めのビット交換もちょっと面倒ですが、錐で開けるより遥かに楽ですよ。
ネジ打ち用とドリル用、ドライバーが2台あったら最強です(笑)
ソーガイド・ライフソー(のこぎり)

木材のカットはホームセンターのカットサービスが「早い」「安い」「正確」と三拍子揃っていて非常に便利でおすすめなのですが、それでも「のこぎり」は持っていたほうがいいでしょう。
なぜかというと、
- 安いと言っても、カットを重ねるとそれなりにコストがかかる
- 余っていた手持ちの材料でDIYする場合、カットサービスを頼めない
- 現場合わせで物を作る場合に必要
だからなのです。
本当は「丸ノコ」をおすすめしたいところですが、誤った使い方をすると大事故につながりますし、DIY初心者には少しハードルが高いと思います。
そこでおすすめするのが、「ソーガイド」とソーガイド専用のこぎり「ライフソー」です。
切断するラインに合わせてセットし、円盤状のガイドにライフソーを差し込んで切るだけで、誰でもまっすぐキレイに木材を切断することができます。(※詳しくはソーガイドの説明書をご覧ください)
ホームセンターでも普通に販売されています。
初心者からステップアップして、DIYで色々な物を作っていきたい!という方や、小屋など大物を作りたい方には丸ノコがおすすめですよ!
メジャー

今さらですが、この「メジャー」がないとDIYが始まりません(笑)
どのご家庭でも一つや二つはあると思いますので、それを使用してもいいでしょう。
もし新しく購入するのであれば、JIS規格のものにしてください。
そうでないプラスチック定規などの場合、1m測ればミリ単位でずれが生じます!
家具の製作で数ミリずれたら…と思うとゾッとしますね(汗)
30cmくらいの取り回しの良いステンレス物差し(直尺)があると、細かな箇所をサクサク測ることができます。
長いものを測るのに便利なコンベックス(金属製巻き尺)は、長すぎると大きく重いので、5.5mくらいが限度でしょうか。
個人的には、この2タイプを揃えるのがおすすめです。
さしがね or スコヤ

直角を出すのに絶対に必要になるのが「さしがね」もしくは「スコヤ」です。
さしがねは非常に便利らしいのですが僕は持っていません。
さしがねを極めれば、これ一本でありとあらゆることができるとかできないとか…
そのうち手に入れたいと思います。
スコヤも不可欠の道具です。
特に写真左の「止型スコヤ」はお気に入りでよく使っています。
直角、45度はこいつを完全に信頼しています!
小物を作るときはさしがねよりスコヤをおすすめします。
金づち(玄翁)

ずいぶん年季が入っていますが…これでも十分役に立ちます。
何に使うかというと、もちろん釘打ちです。
特に、隠し釘を打ったり頭を折ったりするのに使っていますね。
隠し釘とは、頭付近に折れ目が付いていて、横から金づちなどで叩いて折ることで釘頭がなくなり、目立たなくなる釘です。
つまり、見た目がキレイに仕上がります。
ネジや釘が見えないようにしたいときに重宝するんです。
金づちのその他の使い道としては、木材を撫でるように殴ってわざと傷をつけ、古材のようにエイジングを施すこともできます。
まずは何でもいいので、釘を打てる普通の金づち(玄翁)を買いましょう。
ゴムハンマーでは釘が打てないのでダメですよ!
クランプ

材料を作業台に固定したり、ボンドなど接着剤の接着面が乾くまで材料が動かないようにしたりする道具です。
ボンドでの接着はしっかりと圧をかけることで材料同士がよくくっつき、びくともしなくなりますので、ぜひ行ってください。
材料が少し反っている場合にも、クランプで無理矢理押さえてボンドやネジ止めをするなど、材の矯正にも役立ちます。
ソーガイドを押さえるのにも使いますね。
とにかく様々な場面で活躍する、なくてはならない存在です。
いかがでしたでしょうか。
工具を揃えることで作業の効率が良くなりますし、お気に入りのツールを手に入れればやる気にもなります!
そういう意味では、工具を見た目で選ぶのもアリかもしれません。
私がBOSCHのインパクトドライバーを選択した理由も「なんとなくかっこいいから」でした(汗)
機能、使いやすい重さかどうか、電動工具はメーカーを揃えるとバッテリーを使い回せるなど、選ぶ際のポイントは様々ですので、よく検討することが大事です。
あなたのこれからのDIYライフに、この記事が少しでも役立てば幸いです。