トリマーテーブルはとても便利で、調べると自作している人が多い。
今回の丸棒の先端を丸めるのも、それさえあれば簡単に実現できてしまいます。
ただ僕は今のところ抵抗があって、そこまで行くと工具ではなく設備と言うか……DIYの範疇を超えてしまうような気がして、あまり大げさにしたくない気持ちがあるのです。
なので、今回は治具を用いて加工をしていきたいと思います。
スペースや金銭的に余裕があるなら、トリマーテーブルはめちゃくちゃオススメですよ!
↑こういう簡易的なものならあってもいいかも。
目次
先端丸め治具の紹介

写真の丸棒以外の部分が治具です。たったこれだけ。
できたものを見ると非常に簡単ですね。
治具の設計図
図で簡単に説明していきます。

まずクランプ用のスペースは必須です。
先の写真でもクランプで固定している様子がわかりますが、このスペースがないと治具が小さいためクランプできずに詰みます。
トリマーを乗せる台は安定感のあるサイズにし、ボーズ面ビットを使用する部分だけ広げておきます。
高さは丸棒の直径より大きくしておかないと、丸棒をセットした際にトリマーを乗せることができません。
今回は24mmの丸棒を加工するので、治具は全て15mmの集成材を使ってつくりました。トリマーを乗せる台の高さは2枚重ねで30mm。
一番のポイントは丸棒をセットする箇所。丸棒の直径と同じサイズにしつつ、片手で楽に丸棒を回転させることのできる幅にすると、加工時の安定感と操作性が両立できます。
使用した工具類
まずはトリマーがないと始まりません。使用したのはリョービのMTR-42。
そしてトリマーに取り付けたビットはSK11の「ボーズ面ビット SRB-11」。
こちらはR=9.5mmなので、24mmの丸棒だと5mm平面が残ります(24-(9.5×2)=5mm)。
本当は丸棒とボーズ面の半径が近いほうが半球状に近く、きれいだと思います。
でもビットの特性上、加工する木材にベアリングがしっかり当たっていないと失敗するような気がしたんですよね。
仮に同じビットで、19mmの丸棒(=同じ半径)を加工したらどうなるでしょう。

うーん、今回の治具では上手くいかないような気がします。ビットのベアリングに頼らない方法ならOKなんでしょうか。
それと、R=10以上にしたい場合はトリマーではなくルーターが必要になることもお忘れなく!
先端丸め治具の使い方

使い方はとても簡単。
固定した治具にトリマーを乗せ、電源を入れて右手でしっかり押さえます。
その後、右手はほとんど動かさず、左手で丸棒の位置調整や回転を行います。
上から見たイメージはこんな感じ。

丸棒が水平になるように、治具で使用したものと同じ材を左手側にも置いて、乗せておきましょう。
加工後…十分きれいに丸まった!

加工後はこのようになりました。十分きれいですね。
5mm残った平面も見て取れます。黒い線は、丸棒の中心を罫書いた鉛筆の跡です。
今回の丸棒先端加工、よろしければ参考になさってください。